魂狩り

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キーンコーンカーンコーン……


六時限目の終わりを告げるチャイムが響いた。


「起立! 礼! 着席!」


日直の声に合わせて礼をして、着席する。


教師が教室を出た途端、騒がしくなる。


「あーやっと終わった」


鎌は机に突っ伏して呟く。


解斗はそれを見て微笑しながら鞄を取りに行く。


鎌も続いた。





鞄を取ってくると、教科書を詰め込む。


鎌は見るからに適当に入れ、さっさと教室を出ていった。


解斗はそれに気付かず丁寧に教科書を入れた。


そして席を立ち、教室の出入口に差し掛かった所で、昨日の事を思い出した。


「…雷十と帰ろう」


解斗は一旦廊下に出て、雷十が来るのを待った。


間もなくして雷十が出てきた。


「雷十、一緒に帰ろう」


「あ、解斗……おうっ!」


雷十は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに満面の笑みを浮かべて元気よく返答した。


解斗もつられて笑う。


懐かしい感覚がした。