ゾッとした。
さっきまで話していた少年の声とはかけ離れた冷たく低い声。
「どっ、どうしたの?そんなこと言って……」
嘘でしょ?
少年の顔を見たけど、ニヤリと不気味に笑うだけ。
逃げなきゃ。
素人の私でも分かるくらいの殺意を感じて、咄嗟にそう思った。
震える手で地面に手を付き、立ち上がろうとした。
「逃げようったって無駄だよ。真実矢さん★」
鎌君が不気味に笑った。
無かった。
そこにあるはずの手が無かった。
痛みよりも驚きで、唖然とした。
何で私の手が無いの?
何で私の手首からこんなに血が?
何で何で何で何で何で何で何で何で何で痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い


