魂狩り






下校中。


途中で解斗と別れた和哉は、一人帰路についていた。


「あっ、いたいたー。そこのキミー!」


後ろから声を掛けられ、ビクッと体が反応した。


「なっ、何?」


「はーやっと追い付いたよ。キミ、矢野和哉でしょ?」


「そ、そうだけど……」


「ボクは鎌。神崎鎌。それじゃ、さっさと済ませよーっと」


鎌が大鎌を取り出した事に、和哉は目を見開いた。


「何する気!?」


「決まってんじゃん。キミを殺す★」


「殺す!?」


無邪気な笑顔で言う鎌に、和哉は後退りした。


「逃げようとでも思ってるのかな?
ざーんねーん。ふ・か・の・う★」


瞬時に背後に回り、大鎌で和哉の足を切りつけた。


「あああ"っ!!」


痛みに和哉は後退るのを止めた。