皆、殺気を感じたのか黙っている。


「ボクさぁ、黙ってるのが一番嫌い。キミ達良い度胸してるね~」


アハハッと笑う鎌の目の殺気が少し強くなる。


「まぁ?ボクが勝手に言ったし、黙っているのは正しいよ。誰か喋ったら絶対そいつ殺してたし?」


口だけで笑う鎌の目から殺気が消えた。


皆がホッと溜め息をつく。


「神崎君の席は向こうだ。隣は守風君だな。二人とも、仲良くな」


「はーい」


「んー」


雷十は未だ知らない。


鎌の真の殺気と圧力を。


解斗は席を代わりたかったが、流石にそんな事は出来ない。


いつか雷十も殺されちゃうんじゃ……


解斗は一瞬考えて、首を振った。


ダメダメ。こんな考え持っちゃダメ。


解斗は鎌の事を出来るだけ考えないようにした。