ざっと百の鎖?
それに比べて俺は両手剣?
勝てるか!
でも月光は俺がツッコミする暇も与えず鎖を自在に操り、俺に向け、手を翳した。
俺に向かって何本も鎖が伸びてくる。
鎖の先には刀やらハサミの刃やら色々ついてるが、刀の方が多いから鎖刀でいいか。
鎖刀は俺に一直線に伸びてきたが、次々と剣で弾き飛ばす。
数は多いが強さはそれほどでもない。
ちょろい。
と、俺が少し油断した時だった。
月光の身体がどす黒い風で見えなくなった。
は?何するんだ?
俺が構えた時。
ザシュッ!
「なっ……」
俺の片腕が鎌により切り落とされた。
無論、切った相手は、月光。
アイツが本当に本気を出した時に見る、凍り付くように冷たく、震え上がるような殺気。
そして漆黒のローブを邪魔くさそうに消した。
かわりにローブがどす黒い翼へ変わる。
俺は息を呑んだ。
あーやべェ、死ぬ。
「……戦闘は終わりだ」
首にあてられた鎌の刃が引かれ、そして消えた。
やっぱりまだ勝てねェ。コイツは強すぎる。
「さっさと戻るぞ。もう再生はされてるだろ」
もう月光は普通の姿に戻り、屋上から出ていく。
俺もゆっくり教室へ向かった。


