【新矢視点】
やっぱり俺の殺意計ったか。
その黒髪から深紅の光がもれてるぞ。
限定した時だけ殺意を持つのは結構難しい。
ま、了承してくれたからいいけどよ。
俺はニヤリと笑って、両手剣を構えた。俺の武器の、長剣二刀流。
一方月光は冷静に冷たく笑い、鎌を取り出す。
いつもはアイツ、縮めてポールチェーンにつけて、キーホルダーに偽装してるからな。まァ、俺もだけど。
アイツの本気見てみてェな。
ちょいと鎌飛ばすか。
月光が構える前に、俺は屋上のコンクリートを思い切り蹴り素早く近付くと、下から剣を振り上げ鎌を飛ばした。
その後すぐ最初の位置に戻り、様子を伺う。
しばらく何もせずただ俯いていたが、ゆっくり顔をあげ、俺を睨み付けた。
やっぱり、いつ見ても月光の睨みは怯むな。
なんて俺が思う間もなく、月光の服の至るところから鎖が何本も出現した。
ジャラジャラと音をたてて動く鎖は、ざっと百らへんの数。
……って、オイ。
ちょっと待て。


