「やっと食い終わった。んで、月光。俺が屋上に呼んだのは昼飯を食う事だけじゃねェ」
深呼吸した後、新矢は少し真剣な顔で話し始めた。
「……どういう事だ?」
俺も訝しげに聞く。
「そのもうひとつの目的が、月光。テメェと戦うことだ」
新矢が俺を指差して言った。
「別に良いが、怪我を負わせたら文句は受け付けない」
「元々そのつもりだ」
「ほう、なら……」
俺は髪で隠れている左目を開けた。
相手の殺意を読み取る眼。名前は知らない。
俺は本気で殺意を持つ奴としか戦わない主義なので、こうして相手の殺意を読み取る。
左目の視界にノイズがかかる。
相手が殺意を持っている証拠だ。
「……いいだろう。やってやるよ」
「んじゃあ、行くぞ」
戦闘開始。


