魂狩り



「月光君の席は一番窓側の後ろだ」


丁度良い席を用意してくれたな。


「月光君の隣は尾乃君だからな。彼は不良だから気を付けろよ」


先生が俺にささやく。


隣が尾乃新矢?


最高の席だ。


早速尾乃新矢とコンタクトをとる。


「……お前が隣か」


尾乃新矢が話し掛けてきた。


「あぁ。よろしく」


「お前、死神だろ?」


もう見抜かれたか。


尾乃新矢の目が左右別に光る。


「能力発動時はオッドアイになるのか」


「まァな。目立って仕方ねェ」


コンタクトはとれた。


後はある程度親しくなっておく必要がある。