魂狩り



白銀の世界。


特に豊かでも無く、かといって貧しくも無い、平凡な町が存在した。


殺傷や強盗などの物騒な事件があまり起きない平和な町。


だが、その情報はただ知らされていないだけ。


その平和をぶち壊す生物が、町には存在した。





死神である。


彼等が殺った人間は消滅し、"元からいなかった"事になる。


それが平和な町の裏の顔。


人間のふりした死神達が、今日も何処かを歩いている。


現に、制服姿の青年がそうだ。


彼も死神である。