「おっ♪あったあった★」


自動販売機を見つけ、そこへ走る。


背伸びして、中を覗いた。


「しかもお気に入りのやつあるじゃん♪」


にこにこ笑ってお金を入れる。


「あっ、一番上か。届くかなー……」


最大限にまで背伸びして、手を伸ばす。が、届かない。


「うーむ……あっ!そうだ!」


パンっと手を叩いた少年は、ポケットからナイフを取り出し、刃の部分を隠して持つ。


そしてまた背伸びし、ナイフの持ち手の部分でボタンを押した。


「よしっ。作戦成功★」


コーヒーを取り出し、満足げに家へ歩いた。