「さーてと、魂、いただこうか★」


少年は息絶えた人間の首に手を翳し、光の玉、魂を取り出した。


「この死体、ずっとここに残ればいいのになー。パニックになれば狩りやすいし」


心臓部分から引き抜いたナイフをくるくる回して、魂を喰った。


「うえー。この人嫌な感情持ってるねぇ。
相変わらずの不味さだよ。『希望』って感情は」


舌を出し、明らかに不味そうな顔をする。


「あーああ。不愉快不愉快。コーヒー買って帰ろーっと」


ナイフをポケットにしまい、雪が積もった道路をてこてこ歩いた。


「どっかにちょうどよく自動販売機無いかなぁ。出来ればお気に入りのやつがあるの」


額に手をあて、キョロキョロと辺りを見回す。