大和のこととなると何かとめんどくさい。
どうせ、あまりの自由さに耐えきれなくでもなったんだろうと思ったが、違ったようだ。
『私は、しつこくて、邪魔みたいです』
そして、さらに辛そうにする三春。
その瞬間、俺の中で何かが弾けた。と、共に感じたオーラ。
俺は、弾けたものと、そのオーラへの見せつけとして三春を抱き締めた。
三春にいろいろ言わせたのは、三春を助けるためでもある。
でも、本当は、思い知らせてやりたかった。そのオーラに・・・・・・。
こいつが・・・・・・三春が、お前のことをどれだけ思っているのか。
俺は、三春の背中を押した。
それと同時に消えた、そのオーラ。
「しくじるんじゃねえぞ、大和」
俺の言葉は届かなかっただろう。
だが、俺は応援してやるよ。
今になると不思議だ。
どうして、このときは応援しようと純粋に思えたのか・・・・・・。
本当は、俺のものにしたいのに・・・・・・なあ、三春。
知ってたか?・・・・・・もう、無駄だけど。
もっと早く、気づいてりゃよかった。