(三春side)


―――チュンチュン


鳥の声と、眩しい朝日によって私は目覚めた。


布団に入って、上半身だけを起こした状態で、背伸びをする。


「んん~!はぁ・・・・・・いい朝。気持ちいい・・・・・・」


立ち上がって扉を開けると、清々しい空気が入ってきた。


太陽に照らされた緑が綺麗に光る。


「あ、三春」


声のする方を見ると、同じように隣の部屋から顔を出す、大和がいた。


「大和、おはよう」


「あ、うん・・・・・・おはよう」


大和は笑顔で返してくれたけど、昨日みたいな元気がない。


どこか、作り笑いと言うか、悲しい笑顔だった。


何か・・・・・・あったのかな?