次の日からは、大和とは仲良く過ごしている。
皆も、その様子にちょっと安心したみたいだった。
「大和、手伝おうか?」
「うん」
野菜を切っていた時だった。
「痛っ!」
手を切ってしまった。
血が少しずつ滲んでくる。
「大丈夫か?ちょっと待ってね」
「大丈夫だよ。1人で井戸に行ってくるから」
私は、手を押さえながら井戸に向かった。
「あれ、誰かいる」
井戸の前に、顔を洗う1人の人物が見えた。
「富田さん?」
「三春か」
眼鏡をかけたクールな富田さんだった。
「どうした。手……切ったのか」
「はい。少し……」
血を流そうとした時だ。
ーーーちゅっ
「え……」
「ぺろっ」