俺はそのとき、悲しいよりも、かっこいいって思ってたのを覚えてる。


それに、1ヶ月に一度しか帰っては来ないけど、俺はそれで十分だった。


『父さん、僕ね、大きくなったら王忍になるの!』


『それは、楽しみだな』


『僕が父さんのこと側近さんにするからね』


『おっ、約束だぞ』


そんな約束もしてたっけ?


今になれば、すごく偉そうなことを言っていたな・・・・・・。


そのあと、母さんが作ったご飯を食べた。


いつもおいしいけど、やっぱり父さんがいると、賑やかでいつもよりおいしかった。