“あの日”それは、今俺は20だから、15年前・・・・・・。


5歳の頃のことだ。


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『父さーん!お仕事お疲れさまぁ!』


『おお、大和。ただいま』


俺の父さんは、今の王忍、吉田さんの父さん、吉田志郎(シロウ)さんの側近および、護衛としてあたっていた。


志郎さんは、そのころの王忍だったから、俺はすごい父さんが誇らしくて、自慢の存在だった。


側近として、宿にいるのは当たり前だけど、家族のことを考えている志郎さんは、代わりに側近をもう一人つけてくれた。


だから、父さんはいつでも家に帰ってくることができた。


でも、父さんはすごく真面目で、自分の仕事に責任感が強いから、こうして帰ってくるのは1ヶ月に一度。