「ごめんね・・・・・・話、聞いて」


そっと言うと三春は、


「大和・・・・・・これ・・・恥ずかしいって言ったでしょ?」


それに負けないくらい小さな声でこう言った。


無意識に、三春を抱き締める力が強くなる。


そして、鼓動がどんどん早くなっていく・・・・・・。


「三春、俺も・・・一緒だよ。俺も、何も感じてないわけじゃないから」


一緒なんだよ。ドキドキして鼓動が早くなる。恥ずかしくていられない。


でも、それ以上に、抱き締めていたいから。


「大和・・・・・・話して、いいよ」


小さい声で、はっきりと言った三春は、俺の背中に手を伸ばした。


「ありがとう」


俺は話始めた。あの日のことを・・・・・・。