あの日のことなんて、絶対に口がさけても言いたくない。


それどころか、あの日おきたことを、部外者に言うなんて、もっての他だ。


だけど、なんで三春には言えるのかわかる?


それは、2つ目の理由。


あの日の夜、三春のことを考えたあと、最悪な“あの日”のことを思い出してしまったんだ。


そして、日に日に大きくなって気づいた思いと、だからこそ、そこに加わる“あの日”の思い。


“三春のことが好きだ”という思いと“三春だけには同じことをさせたくない”という思いだった。


三春に話せるのは、誤解されたくないから。


結局は、三春のまえではいい子でいたいだけなんだよ、俺は・・・・・・。


恋なんて初めてだけど、そう思うのって普通かな?


こんなに三春しか頭にないのも、普通・・・・・・?