宿を出て、町の方に出ようとすると、後ろから手を掴まれた。


「え?」


驚いて振り返ると、そこには・・・・・・。


「三春・・・・・・」


「・・・・・・や、まと」


真剣な瞳をした、大和がいた。


その瞳には、思わず吸い込まれそうになる。


「・・・・・・」


どうしよう・・・・・・ちゃんと、向き合わなきゃ!


何か、言わなきゃいけないのに・・・・・・。