(三春side)


私は、宿にたどり着くと真っ先に大和を探した。


「大和ー!大和ー!あっ、川合さん。大和、どこにいますか?」


廊下を歩いていた川合さんに声をかけた。


「俺も知らねえんだよ。飯も作らず、全く・・・・・・」


「そうですか・・・・・・ありがとうございます」


私は軽く頭を下げると再び宿内を探す。


宿にいると思ってたのに、どうしていないの・・・・・・?


宿のなかには、大和はいない様子だった。


やっぱり・・・・・・私に会いたくないからなのかな・・・・・・。


向き合うと決めたものの、やっぱりいざとなると怖い。


大和・・・・・・。