恋の音〜本当の恋まで〜






家の中入ると玄関の鏡で自分の顔が真っ赤なことに気づいた。


やっぱり私、晴人のこと好きだと思う。


1回目はただ掃除の場所が同じで仲良くなったから付き合った。
なんとなくだった。
そのときの私はまだ2年生で晴人なんか1年生。
晴人と私の身長があんまり変わらなくて、本当の恋とかそんなのじゃなかった。


本当になんとなくの興味。


2回目は遊びだったと聞いた。

なんとなく分かってはいたけれど現実を見るのが辛くて逃げていた。

だからか1週間ほどであっさり別れた。


遊びだとは知っていたのに私は何故か晴人のことが好きだった。


だから初めて私から晴人に告ったのが3回目。
私は中2から中3に
晴人は中1から中2に変わるときだったと思う。


晴人の身長は私よりも高くなっていた。



そして2ヶ月で破局。




そのとき芹沢くんが助けてくれたんだ。




それから制服は冬服から夏服になって夏服から冬服へとなった今


晴人との4回目を歩いている。





後悔はしてないと思う。






でも晴人。





私と晴人の空白の期間。

晴人と私が出会う前。




それを知らないから。

こうして好きって言ってくれるんでしょう?






誰かに言われたことがある。





「優宇って最低だね。」


そのときはあこが守ってくれた。




私の暗い過去。





それを芹沢くんは知っている。

だから私は振られた。




だから、晴人にだけは話たくないの。

ごめんね。晴人。



「優宇帰ってたんじゃない。」


突然の声にびっくりした。

そっか。私まだ玄関だったんだ。

「あ、お母さんただいま」


「玄関でぼーっとしてないでさっさと家はいっちゃいなさい。」


「はーい」



お母さんとはなかがいいとよく言われる。
でも私はそうだと思わない。

だってお母さんは気分屋でいい顔見せたがりだから。