恋の音〜本当の恋まで〜



公園のはじっこで拓実くんと2人で小さくうずくまる。

「さっき何秒数えた?」

「え、えっと、あ、ああ朝陽くんとお話ししてて、だっだから数えてなかったの。」

「そっかあ、じゃあなんかお話する?」

「う、うん!」

何話そうか話題を探していると拓実くんが話しはじめた。

「圭悟がね、好きなやついるんだって。

それでさ、俺そいつと圭悟の応援したいんだよね。

圭悟、ほらいいやつだし。」


圭悟の…好きな人?

誰かも気になるけど
好きな人を伝え合うほど拓実くんと圭悟が仲がよかったなんて。



羨ましい。




男子に嫉妬しちゃう私の心の大きさってどのくらいだろう。


「そうだね!圭悟いい人だよね!

なんだかんだ優しいし。

圭悟なら誰でも好きになるよ。」



「じゃあ、優宇ちゃんの好きな人は誰?」

優しい顔で、甘い顔で、少し不安げな顔で、
拓実くんは聞いた。


「え、わ、私?私は、私は…なっ内緒!」

そんなこと、好きな人に言えるわけないよ。


「でも、圭悟も朝陽もあこちゃんも知ってるって言ってたのに

俺だけ内緒なの?」


さらに不安げな顔で、優しい顔で、
首をかしげて、拓実くんは言う。




「なっ内緒だよ!拓実くんには内緒!」


必死に言う私に拓実くんが

「やっぱ優宇ちゃんは見てて飽きないね」

と微笑んだ。


そろそろ行く?と言う拓実くんに私は拓実くんの袖を引っ張って

引き止めてしまった。


「ん?」

「も、もう少し」


気づかれるんじゃないかな?って
思ったけど

拓実くんはガキだね!と言って私をからかって
喋った。