恋の音〜本当の恋まで〜



「拓実が好きなの?」


なんとか聞き取れた私は驚いて

「なんで分かったの⁈」

と朝陽くんとは真反対の大きな声で言った。


「分かりやすすぎ。
よかったね、拓実が鈍感で。


拓実以外みんなわかってると思うけど。」


「えーー‼︎」


本当かな?圭悟もわかってるってことだよね?

そうだとしたら私、すごい恥ずかしい。


「そしたら、拓実も気付くかな。」


不安になる。


「拓実は気付かない。

鈍感だから。

でも、モテるから、誰かに取られちゃうよ。」




モテるの??



だよね。


かっこいいし、優しいし。



「でも、優宇ちゃんも大丈夫。」

え、大丈夫?

な、何がなの?

「どうゆうこと?」


「優宇ちゃんもすごいよ。

そろそろ行こっか。」


「すごいって?

あー、そっかかくれんぼしてたんだった」


「そのうち分かるよ。わかんないかもしれないけど。

うん」


よく分からない言葉を残して


朝陽くんは公園の真ん中へと歩きだす。



大丈夫ってなんだろ?
すごいってどうゆうことだろう?

訳は分からないけど朝陽くんに聞くのはなんとなく
怖くてこれ以上は何も聞けなかった。



朝陽くんの言葉に悩んでいると

公園の向こうでもごもご動いている人影を見つけた。


「分かりやすいね!

あの人たち同じところに隠れたらかくれんぼじゃないのにね!」


わざと明るく言うと

朝陽くんは少し優しく笑って頷いた。



「みーっつけた!」

私たちに全然気付いていない人影は

案の定、圭悟たちで


少し大きめの声で言うとびっくりしたようにこっちを向いた。




「もう見つかったー!

はやいはやい!

よし第2回戦!!」


またやるの?って言うあこを無視して

また変なオリジナルのじゃんけんをする。


私はまた負けてしまった。


じゃんけん弱いのかな?と考えていると

ニヤニヤする圭悟とあこがいて

朝陽くんはそんな圭悟とあこを飽きれた様子で見ている。


「俺が鬼かあ!

まあいいや!

行こう、優宇ちゃん」




どうやら鬼は私と拓実くん。


心臓はドキドキしすぎて少し痛い。


でも、嬉しくて嬉しくて元気にうなずいて拓実の横を歩く。