恋の音〜本当の恋まで〜








よし、ライバルの情報は入手した。


「ねぇ、あこ私きもいかな?」


「どうしたの?急に…」



「だってストーカーみたいじゃない?」




「なーんだそんなことか。そんなことないよ。


好きな人の好きなものを知りたいって思うのは
恋する乙女の常識でしょ!」


「あ、あこ〜泣」


そう言って道端であこに抱きつくと
あこにその方がきもち悪いと言われた。


軽くショックだったけれど


元気がでる。




昨日の公園に行って
拓実くんの姿が見えなくて本当に来れなかったんだなとショックを受けると
拓実くんどころか
まださんにんぐみはいなかった。


あこと私は昨日、圭悟たちが使っていたサッカーボールを見つけて

適当にボールを蹴って遊んだ。


10分くらいしただろうか。

遠くで

名前を呼ぶ声がして

振り返るとさんにんぐみがいて

しっかり拓実くんもいた。



よかった。安心して顔が緩む。


あこが耳元で

「優宇はその笑顔がかわいいよ」

とつぶやいた。


私は喜んでいいのか

からかわれてるのか分からなくて

困惑したけれど

少し熱を持ったほっぺが軽くあがって

さっきよりりんご色の笑顔になった。



こんな気持ちになるのは、拓実くんだけだよ。