振り返ると約4ヶ月前




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「別れて」



これだけ書いてある晴人からの手紙に私はお先真っ暗になった。










そう一寸先は闇とか言うやつ。







使い方があってるかどうかなんか今はどうでもいい。


さっきの国語の時間に先生が言っていたこの言葉がただただ頭に浮かんだ。


「別れよう」ならまだ反論できる

でも




「別れて」その言葉はもうどうしようもないことだけが分かった。






これで3回目の晴人とのさようなら。






そのあとの国語からの授業は頭になんかはいってこなくて

こんな頭が真っ白状態で先生に当てられないわけがない。

でも先生に当てられてもぼーっとするだけだった。




それをみかねた

親友の桜田あこが



「あー‼︎先生それあたしが答えたい気分だからあたし答えるよー」




とか言って毎時間言ってたことを後から聞いた。





3日間くらいそんな状態が続いて




先生も私に当てるのをやめたときくらいだった



初めて隣の人と話した。






それが芹沢くんこと芹沢俊哉だった。


この人のことを知らないわけはなくて


隣になったとき少し怖かった。



「なあたなかー」






「聞いてんの‼︎田中‼︎」





なんか名前を呼ばれてる気がする




「おい田中‼︎」




天の神様にとうとう呼ばれただろうか。



まだ連れていか…
ドンっっ




頭をノートで叩かれた


「いったいなーもう‼︎田中田中ってさっきから誰が呼んでんの⁈」



大きな声の発生源は私。






先生はびっくりしたような目



みんなはもっとびっくりしたような目





ほらみて?あこなんか今にも吹き出しそうにして
顔真っ赤にしてこっち指さして笑ってる。






でも1番びっくりしたのは私だ。



そのなか芹沢くんが言った。


「俺さぁー小声で何回も呼んでんのに田中ったらぼーっと窓の方みてやんの!」




それでクラスの驚きかほどけたのか
大爆笑





「はいはい。授業に戻りますよ。田中さん教科書のページは59ね。」





先生の言葉に少しずつ言葉が消えて
静かになった。