〜♪キーンコーンカーンコーン
チャイム、そしてチャイムの後の号令が永遠と等しく感じる。
終わったか終わらないかのうちに私はあこの手を引き
2年生の階へと向かう。
階段を1段あがるたび心拍数ははやくなる。
2年4組。晴人のクラス。
私がいるんだからクラス中の視線は晴人。
これが当たり前だというように
あこの腕を強く握って
晴人を呼びだす。
相変わらず、顔が真っ赤な晴人。
手紙を渡すとき一瞬後悔が脳裏をよぎったけど
後悔をするひまなんてなくて
すぐに晴人は手紙を受け取る。
もしかして、私たちこれで終わるのかもしれない。
そんなことを口にはだせず、ばいばいだけ言って
2年4組の教室を背に向けて自分のクラスに戻った。
戻る間に顔は涙でいっぱいだったけれど
それはみんなにばれることはない。
あこが強く抱きしめてくれたから。
はたから見たら女子どうしで何してるのかと思うけれど
何より安心する。
そして、今なら思える。
私、晴人に全部を告げたこと今になって後悔してる。
休み時間の終わりをチャイムが告げると
次の授業の終わりのチャイムをただひたすらに待った。
この授業に終わりがない気がした。
そして授業の終わりのチャイムが響き
教室にざわめきが戻ったころ
隣のクラスの男子が「田中、杉田晴人が呼んでる」
と私を呼びにきた。
私は急いで階段に向かうと
晴人から手紙を受け取り
無言でお互いに違う方を向いて歩いた。
これからの予言のように。
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優宇へ
手紙ありがとう。
全然知らなかった。
ごめんな。もう少し前に俺が出会ってれば優宇を傷つけずにすんだのに。
やっぱり芹沢先輩か。
噂があったし優宇ぼーっとしてること多かったから気になってたんだけど
俺からは言えなかったよ。
だから優宇、さよならしようか。
俺より芹沢先輩といい感じになれるように頑張れよ。
俺はまだ優宇のこと好きだけど
優宇の好きなやつと幸せになってほしいんだ。
じゃな。
杉田晴人
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