もう二度と恋なんてしないと思ってたのに...

(仁輝サイド)

俺は朝川を追いかけた。
屋上へ入って行く背中が見えた。

どうやら朝川は
俺が追いかけているのに
気づいていたいみたいだ。

屋上のドアを開けようとしたその時
朝川の泣き声が聞こえた。

俺はドアを開けずに
その泣き声を聞いていた。

すると

『普通に恋がしたい。
普通に人を好きになりたい。』

他にも何か言っていたが
俺には この二言しか聞こえなかった。

たった二言だけど
俺には分かった。

こいつが過去に何かしらの事が
あったということが。