着いた場所は閑静な住宅街の小さな公園。


さ 夜空を見上げる
「わぁ、月が綺麗・・・」

真 「今宵は満月、俺は狼に・・・じゃなくて、」
  「だろ?ここはよく見えるから」

さ 「お気に入りの場所?」

真 頷く

さ 手を伸ばす
  「月に吸い取られそう」

真 「ははは、だったらさな先生は月の中にいるうさぎか、
  かぐや姫になるかもな」

さ 「そしたら真先生に会えなくなっちゃうからヤダ」

真 「え?」
  『俺は君のためならどこにだって行くのに』

さ 「あのね、今日は話があって」

真 「うん?」

さ 「あたしね、あたし、真先生のことがす・・・」

真 さなを抱きしめる。
「俺はさなに最初で最後の恋をした」

さ 「・・・!」

真 「好きだ。・・・大好きだ。結婚を前提に付き合ってほしい」

さ 「・・・あたしも好き。ううん、あたしの方が好き」

真 「いや、俺の方が勝ってる」

さ 「負けてないもん」

さ、真 見つめあって笑いあう


二人はこの日から付き合い始めた。
真先生にしては、2年越しの恋が実ったということだ。