指で敏感な先端を弄られて、私はビクンと跳ね上がる。その隙に腰周りに手を入れられて、もう逃げることなど叶わない体勢にされてしまった。

 男性に抱きしめられることも、かなり久しぶり。

 男性に抱かれることにいたっては、超がつく久しぶりだった。

 かなり緊張していたのに、体はすぐに龍さんに反応を返して潤いだす。自分の口から漏れる声が、余計に羞恥心を煽った。

 彼の指がすべる場所から順番に電気が走る。そして、あの唇が。大きな手で私のあちこちを包み込んで、彼は優しく強く揺らす。

「目を開けなきゃ。・・・ほら、開けろって」

 そう言って笑うのだ。

 無理やり開けた視界で揺れて光るのは、彼のブルーのピアス。キラキラと揺れては残像を瞼に残して消える。
 
 ジュンコさん、そんなに力いれたら、俺、もたないよ?そんなことを囁いて、彼は私の足を広げる。私の両足を自分の肩にかけさせて、奥までぐぐっと入り込んだ。

 瞼の裏で白い光線が走った。

 全部がとろけて混ざり合っていく。


 こんなんだったかな、私は朦朧とする意識の中でそう思った。

 こんなに・・・激しくて、気持ちのいいものだったかな、って。



 ああ、もう、熱くて―――――――――――――