ただ愛されたいだけ


授業中

いつもの学校


楽しくない


皆上辺だけ



偽りの笑顔


私は一体何をしているんだろう




何で生きているのだろう




私が本当に笑えるのは


彩といるときだけ




「咲月」

先生に名前を呼ばれた

『はい』

「この問題の答えは?」

『6y-25』

「正解」


正直頭が悪いわけでもない


「さすが星彩(笑)」

前の席の彩が微笑みかけてきた



『あったりまえ にや』



彩も頭が悪い方ではない


けど私達は先生に好かれてない


授業はまともに聞いてない

ノートもとらない

風紀は守らない

成績だけはいい


生意気なガキだ



大人なんてはなから信用していない



教師なんて尚更



皆自分さえよければいい


綺麗事ばっかり並べ


生徒をしばり



思う様にいかなければ


停学退学と脅す



そんな簡単にできもしないくせに