もう一度、歩きたい〜claireの切実な願い〜

ある日、朝起きたら身体が全く動かない自分がいる。そして動くと腰に激痛が。


いつもなら自分から起きてくる私が起きてこないことにお母さんが不思議に思い、「のぞみ〜起きなさい!!」って声かけてくれる。


『起きてるよ!お母さん、、、私動けない腰と足が』って答える私。


ママ「起きてるなら早くきなよ、朝ごはん食べないの?」

来空『だから動けないんだってば!!腰痛い、やばいから学校休む!!!』

ママ「は?何言ってるのか意味がわからない!!そんなとこで言い訳してないでとりあえずこっちに来なさいよ」

動けないって言ってるのにリビングまで出てこいと言う。。。(笑)


私の部屋二段ベッドで、下がお姉ちゃん上が妹の私という不思議な部屋なんですけど。

お母さんは二段ベッドのある私たちの部屋入れないし、
お姉ちゃんみたくしたのベッドならお母さん顔見るできるけど、上のベッドに私いるから顔もなんもお母さん見えなくて・・・笑

とりあえず座ることは出来たから、あとはこのはしごを降りるだけ。でも足が動かない、、、、。

なんとかならんかと試行錯誤して段差ぶっ飛ばして腕でベッドにしがみつきながら降りることにした。


床の上立ってるのに棒のようになってる足と感覚がない感じ。ロボット人間になったみたい。足が竹馬になったのか?

フラフラとやってくる私にお母さんがビックリする。

※さっきまでの私の言ってるのはまた「学校行きたくない」っていう理由を作って休もうとしてると思われたみたい、信じてなかった


「どうしたの!?」って言われる。

それはこっちが聞きたい、自分がなぜこんなふうになってるのか。(笑)


でも朝目が覚めたら腰が痛くて、、、背中が、、、とかやっぱりいくら説明してもお母さんは納得がいかないみたいで
「テストがそんなに嫌なの?学校とりあえず行ってきて早退だけして来なさい」
これがお母さんの答えだった。

でも自分でも自分の言ってることがトンチンカンなことぐらい分かってて、だって動かない力入らない言ってるのに歩いてるし、やっぱなんか勘違いなのかなって。わたし頭おかしくなったのか?


ヤベェ、、
行くならもう時間がない、さっさと準備しなきゃ。と動こうとするけど
やっぱ思うように動かない。フラフラと歩く。

座ったら今度は立てなくなってたから、そのままとりあえずできることやって支度をし始めてる私を見てお母さんが、「学校行くのやめてもいいよ?」と気にしてくれた。でもとりあえず準備だけしたんだし、行くだけ行くわって気持ちで
お母さんに『悪いけどそのリュックとってくれる?背負うの手伝って』って言う。「重っ」と口にする母。
だっていつも教科書ほとんど持ち歩いてるから、、、。


駅まできてエスカレーターで降りて、

次に階段おりようとしてやっと気付いた。



あ、これ無理だわ。


でもお母さんに怒鳴られたのが気にして、昔みたいに学校に行くの嫌だから不登校しようとしてると思われたくなくて
なんか意地はっちゃって、戻るにも階段登るのが出来ないことに気付いてしかももう半分くらいだし、ってホームまでついてから
電車がすぐ来たので乗り込んだあとにまた全く動けないことに気づいてお母さんに

お母さん動けない助けて
戻ってもいいですか?ってメールを打ってた。


結局すぐの駅に降りて、反対側の車両に乗り換えるのにまた階段降りてのぼりはエスカレーターあって、、、。(…エレベーターなんてものがもうパニックの私には発想なかった。)
階段おりるのもかなり時間かけておりた。


「分かった、気をつけて帰ってきてね。」

そうメール越しのお母さんから心配という言葉が聞こえてきそう。



すぐのところなのにうちに帰るまで30分以上かかって帰った。

とりあえずお母さんとお父さんの部屋のところのベッドで横になることにした。


奏汰は不思議そうにしてた。この頃には奏汰はもうすっかり大きくなってたね。

お母さんは犬嫌いは治らないけど奏汰だけは平気になった。奏汰は一切人の指や手足を噛まない子に育ってくれた。
トイレもうちに来て数日で失敗しない子になってた。本当に奏汰はいい子だ。


もちろんこの日の奏汰くんの散歩は無し。ごめんね、来空、故障しちゃった。



お母さんにつきそってもらって近所のクリニックで診てもらった

座骨神経痛という診断だった。湿布だけ出されて終わりだった。

でもお母さんはやっぱり引っかかる何か気になるみたいで、

別の病院、整形外科のところへ明日行くように言われた。