私は保育園に入る予定だったけど、定員オーバーや所得制限などで受け入れてもらえずに保育園待ちだった。

でも遅れて6月に姉のいる幼稚園へ受け入れ可能とのことになり入園した。


幼稚園では特に仲いい友達はいなくて、むしろ自分から輪に入って遊ぶことは避けてた。

女の子はおままごとしたりお砂場で遊んでたり。

私は外では決まって滑り台とブランコだけ。

特にブランコはずっと離れなかった。

理由はブランコだと幼稚園の先生が見守りでそばに居てくれるから、それが嬉しかった。


私は幼稚園は大好きな先生がいるから行ってたようなもんで、

友達と遊ぶということは苦手というか自分から避けていた。


砂場で遊べば手が荒れているところに入り込んで痛い思いすることをわかっていたし、

いっつも外から戻るとき他の子以上に先生たちは私を気にかけてくれてた。

手をしっかり洗わせるのはもちろん、顔も濡れタオルで拭いてくれてた。


ブランコが好きな理由はもう一つあった、自分が高く飛んでいることが嬉しかったのだ。

あの風を切る感覚。


うちわで扇がれることや電車とかの吹き抜ける風は嫌なくせに、ブランコの風は大好きだった。

滑り台も高いところから降りるというのがなんだかとても楽しかった。

どちらも一人で遊べる遊具だから気が楽だった。

ただ滑り台だけは登るときに足を滑らせてしまったり頭をぶつけたり、

何だか痛かったのでブランコのほうが好きだったかな。


幼稚園では遠足などでとなりの男の子と手をつなぐときがある。

私の傷だらけでボロボロの小さい手は

拒絶されたことも多々あった。

でも、そんなときは佐藤先生がいつも私を抱っこで移動させてくれたりした。