高校受験をした


本当は高校なんて行かない思ったりもした


叔母の実家の岩手県の宮古市には牧場たくさんあるの聞いてたから

そっちに行こうと本気で思ったけど、家族三人に思いっきり止められた



それでも高校行きたくないから、なんとしてでも口実がほしくて

女優でもタレントでもいいからオーディション受けて受かっちゃえば

高校行かなくていい理由になるととんでもない発想を思いつき

ある事務所オーディション受けて受かったりもした。母を驚かせてしまった。

驚いたのはそれだけじゃなく金額面など……いろんな事実。


レッスン料とかその他もろもろ、そんな現実だった。当然ながら、私の方向性は動物ひとすじなのでやっぱりやめた。



高校以外に行きたいとこ。したいことはあるのになぁ。動物に関わる仕事。それ以外だと

音楽が好きで歌うのも好きだったから

作る側に興味あった


ソングライティングもそうだし、ボーカリストも興味あった。

楽器演奏も小学生の時やってたくらいだけど興味あった。


だからバンドボーカリストにすごく興味あって惹かれてた


音楽の専門学校のカタログを片っぱしからさがしては取り寄せて

家の中は音楽の専門学校のカタログと動物の専門学校のカタログで溢れかえっていた


まるでこれから専門学校に進むとでも言ってるように。


母と父に「どうしても高校へ行って欲しい」と言われ、頼まれて仕方なく高校行く気になったのは中3の秋頃かな。



でもそのうち通ってた塾はやめた。

本気で目指すなら、

余計な口出しされる指図受けるされるの嫌だったし

自分のペースで頑張りたかった。


行きたい高校、最初は堀越高校だった。

理由は松本潤の卒業した高校だから。(笑)

なんという意味のない理由。



でも都立がいいと言われて都立高校なんてよくわからず姉と同じところにしようとした。

姉はやめとけというし、塾の先生も学校の先生も母もみんなしてやめろという。

偏差値がどうのこうの、学校の雰囲気がどうのこうの。




高校行けって言ったり、

あっちはダメこっちはダメって

大人はなんなんだとこの頃の私はあきれてた。



単位制という制度を知ってから

単位制の高校がいいと私は思い始めた。


自分の好きな教科で授業受けられるなんてめっちゃいい!!ってそっからは都立の単位制高校を探して

S高校にしようと決めた。

夢の実現、自己の実現をはかるという大学進学に力を入れている進学校だった。

ここなら、確実に私の夢を叶えるサポートしてくれる高校だと最初の説明会で確信した。



中学の同級生たちはみんな

どこに行くとか

一緒の高校受けるだとか盛り上がってても


私だけしらけてた。



どうでもいい。



なんで一緒に受けんだよ。

どっちか落ちた時に気まずいと思わんのか?



それにどうせ学校なんてものは異空間で、

次元が違う世界だから

一歩外に出れば他人で私とは全く無関係の人間たちだ。



卒業してみんなバラバラになるのに、

仲良しごっこも大概にしとけばいいのに。



疲れるじゃん?


なんて、わたしはめっちゃ冷めた目で同級生たちを見てる。



「野口さんはどこ受けるの??」


そら、きた。うっとおしい。




「S岡高校だよ」


誰もここの高校受ける子はいなかった。

すごく安心した。


中学へ来る時も

全く知らない人たちの中へ入ってこれた私だもん、


むしろ全く知らない人たちの中へ入るほうが気持ちが楽だということは分かっていたから。