父は私にも怒鳴ったりする。
でも私はその度パニック起こして泣き叫ぶ。
過呼吸もよく起こすようになってた。
怒った父親の勢いは凄まじい。とんでもない。尋常じゃない。
ペットボトルが吹っ飛んできたときあった。
ペットボトルはベニヤ板の棚に見事に突き刺さり、大きく穴が開いてた。いつまでも消えずに残る爪痕となった。
ぶっ壊れた棚だけじゃなく、私の心にも深く傷ついた。
何故か家族の中でも私は直接的な殴る蹴るとか怪我するような暴力を受けたことはない。
その分暴言は人一倍受けてた。。。
ある時夫婦喧嘩が始まった。そんな罵声聞きたくない姉と私はそれぞれ逃げ場にいた。
姉は私と姉一緒のお部屋(避難所)の自分のベッドの中に居て、私はリビングから一番離れた部屋にいた。
母がキッチンで食器を洗っている時だった、怒った父は母の真後ろに立ち
母の見えない場所からラーメン皿のどんぶりを頭の上にかかげけて
そのまま勢いつけて落とした。
もちろんシンクの上で皿は粉々になった。
割れた破片が母の額へと、はね返る。
「きゃーー」って声がキッチンから聞こえて私は一番に走って向かった。
姉が私の後を追って恐る恐る付いてきた。
私と姉が見たのは、頭を押さえている母とその額から流れ出ている真っ赤な血。
床にポタポタと血が落ちている。
父は別に母に謝るでもなく、何もしてないように他人事で知らん顔。
血の気が引く光景だった。怖かった。何が怖いって、俺は何もしてない知らねぇぞ!と言わんばかりの顔して平然といる父。
母はその日すぐに病院へと行った。
通報すると医者に言われたけど母のやめてくれとの意志で通報はされなかった。
いっそのこと通報してくれたら良かったのに。
通報してくれたら良かった…。

