もう一度、歩きたい〜claireの切実な願い〜

絶対に許さないし、許そうなんて思わない。

だけどこうして時間経てば経つほどに記憶は美化されていく。

辛かった思い出全てが消え去っていく。



なんか悲しい思い出になればなるほどに、実はそんなことなかったんじゃないかとかいじめられたことは夢だったんじゃないかなとか気のせいだったんじゃとか。


どんどん記憶が美化されてくの。


美化されてくたび、悪魔みたいなクラスメイトも憎かったあの先生も、


全てを許してしまえるような自分がいて、


あの時の自分が今ここから消えてしまいそうで


それじゃあなんだかあの時耐えてた耐え抜いた自分があまりにもかわいそうで。


いじめがなかったことにされて、わたしの存在もなかったことになりそうな、

そうしようとしてる自分が情けなくて、悔しくて。


悲しくて。

美化されていかないようにずっと恨んでたはずなのに、


時間経てば経つほど、記憶が薄れてなのか、美化して無かった事にして現実から逃げたいのか。