音楽の授業で、大好きなF先生が私を褒めてくれて

「一人で歌ってみて、みんなもよく見て!とってもいい見本だから」

みたいに言うんだけどね

いじめられてるクラスでそれをするのってものすごい屈辱なんだ。


先生は気付かなかっただろうけどツラかったよ。先生のバカ…って思った。



F先生にほめられるのが大好きだったのにいつの間にか苦痛になってた。



クラブも小5になってMちゃんが入ってきてしかもフルートに入ってきて

クラブ活動の中でもイジメを持ってくるようになった。


一つ上の先輩で調子乗ってる人も一緒になってイジメをやってくる。


そう、二つ上の先輩たちは卒業してしまった。大好きな私のお姉ちゃんも。



姉の学年の人たちがどれほど優しかったか。

読めない譜面、階名ふるの手伝ってくれたりしてくれたし、出来なくても責めることはしないでくれた。いつまでも付き合ってくれた、優しい先輩たち。


もう姉は居ないんだ、姉の同級生たちも居ないんだ。その現実を受け止めることに必死だった。

もう自力で頑張るしかなく毎日練習がんばった。


でも、クラスでのいじめが悪化するにつれて
もう私はクラブどころじゃなくなってクラブに顔出すことさえできなくなった。


きっとF先生怒ってたかもしれない。

怒ってたに違いない。


怒って欲しい、こんなダメな希のこと。

でも優しかった、さいごまで。


卒業式練習のときも名指しで褒めてくれたりした。

私は小6になってからブラスバンドはやめて室内遊びクラブという訳のわからない男子ばっかなクラブに逃げてた。
それも将棋なんて私は出来ないからオセロくらいしかできないし、男子が怖いからすみっこでひっそりして時間が過ぎるを待ってた。
顧問の先生は女性だから、女子が居て先生は嬉しいわ!みたいに言ってた。

本当は、私はブラスバンドクラブから単に逃げてここにいるだけなのに、こんな場所居たくもないのに、と、思っていた。