Kくんという子が唯一仲良くしてくれてたけれど

その子には自閉症があり、通常の授業を受けることは困難で

教科書を使うことはない。

だからその子に借りることできない。



Kくんだけだった、私のことを避けずにいてくれる子。



いつも昼休みうさぎさんを抱っこしてて

私にうさぎさん触らせてくれる。


この子に私は過去、小2のとき殴る蹴る噛みつかれるなどという暴力を一方的にされたことある。


まだ当時は療育受けてなかったのかもしれない。


支援学級へ通所するようになってから介助員さんがつくようになってから

自分で自分を抑えることもできたり自分の思いを伝える方法も覚えて

パニックの頻度も落ち着いた。



Kくん、小2までの人生つらかっただろうなって

おとなしく優しくて笑顔の素敵な小6の彼を見てふと思ったりした。


私は彼と遊んだりするの、大好きだった。素直に楽しかった。



話すことはいつも電車のことか動物のことだけだったけど、お家でカナヘビを見せてくれた。


手のひらに乗せて「みてみて!」って目の前に持ってくるから

「あー、かわいいね!さわっていい?」て触ろうとしたら

「あ!勝手に触らないでよ!」って怒られたり。


手のひらに乗せて見せてくれたのは、ただ見せたかっただけなんだと、彼なりの世界を少しずつ知っていくような気がした。


根本的に優しくて穏やかな性格のKくん。

クラスが違ってたけど、パニックになって廊下や階段で泣いてるのを見かけたり

泣き声が響いてたりしてるの聞いたりしてた。


同じクラスだったらずっと一緒にいてあげられたのにね。

でも、いつもそんな時私はパニックなってるKくんのことなにもしてあげられない。

泣いてる彼になにもしてあげられない。



逆に私もしょっちゅうパニック起こすから彼の気持ちが少しわかる。

パニックなってる時はなにも言葉が入ってこないで

頭の中ぐちゃぐちゃでパンクしてもうどうしようもなくて感情が爆発しちゃうんだよね。


わかるよ。辛かったよね。自分でも抑えられないの。