小2のとき、大好きな親友がいた。

のちにこの子とは6年間同じクラスになる運命。


Kちゃん。

私はいつも良く一緒にいて毎日ずっと一緒にいて遊んだりしてた。



クラスでも2人とも人気者だった。


二人一緒で人気者だったから、どちらかが欠けたらさみしくなるような感じだった。



Kちゃん家で良く遊んだりした。

Kちゃんとは一緒にいる時間が多くて

二人は似た者同士だねと言われるほどの仲だったし、

実際好きなこと好きなものが一緒だった。


Kちゃんと一緒にいると無敵になれるような気がした。


Kちゃんとは一生親友でいようねと約束をした。


ずっと一緒にいられると本気で思っていた。




Kちゃんの両親は優しくて、私のことも娘のように可愛がってくれた。

Kちゃんのお父さんが帰って来る時に

私がKちゃんの家にいた時

「ねえ、お父さん早退?何かあるの今日?」

ってKちゃんに聞くと、

「何言ってんの?いつもこんくらいだよ。ちょっと早いかもだけど」

みたいに言うから、ああこれが普通なのかと思ったの覚えている。


「希のお父さんは土日しか居ないし、土曜日も仕事ある時あるし日曜日も仕事の時もあったりするんだ。平日は朝早く出かけるし帰ってくるの遅いから絶対会わないの」

って私は言ってた。


お父さんに抱っこしてもらったり

じゃれあって遊んだりしてるKちゃんが羨ましかった。


私の中でお父さんというものは

休日しか存在しないものだと思っていたのに、

そこで静かに意識が変わった。


ああ、うちが違うんだ、普通じゃないのはうちの家なんだってやっと気付いた。


母に聞くまでもなくそんなふうに納得してた。