いつも学校の図書室や地元の図書館で本を借りる。


学校で借りる本は決まって同じものばかり。

図鑑みたいにとても重い本を家に持って帰ってきてはずーっと読み続けてる。

母に

「なんでこんなに重たい本持って帰ってくるの!」

「どうしていつもこの本ばかりなの!」とよく怒られた。



小1のとき、給食のクリスマスメニューでチキンが出た。

給食当番でチキンを配る。

使い捨ての手袋をはめて

お皿にチキンをのせるだけなのに、私にはとても苦痛だった。


手に伝わるヌメヌメとした感覚、

プニプニしている感覚、

掴むとしっかり感じる骨の感覚、

全てが怖かった。


私は肉というものを見ることさえ嫌いなのに

なぜみんなはクリスマスになるとチキンを食べるのか、しかも骨つきの。

それがわからない。

しかもなぜ給食でそれを強制されているのかわからないし、

みんなが喜ぶ理由もわからなかった。


そのうちその手の感覚に耐えきれず

吐き気で本当に吐きそうになり保健室に行って、

今日はもう給食は食べずに今すぐ母に迎えに来てもらって早退することになった。


「吐き気で具合悪い」

と聞いてかけつけたのに
家に帰る頃にはすっかり元気に戻っている私を見て

母は不思議そうだった。


私は嘘をついていたわけじゃないと必死で言い訳をする。

疑いもせず聞いてくれる母。

でも私の話を聞いてるうちに

「そんなこと?」

ってどうして私がそこまでチキンに恐怖感じてたのか

母には理解できなかった。(笑)

きっと今でもそうだろうね。