リハーサルの段階で車椅子ユーザーのほとんどは顔見知りになっていたので(というのも車椅子が人数少ないため)
もちろんハロヲタということも知られ渡ってたし、Facebook友達には自宅警備員とは何?と聞かれたり。

Facebookって職業を記入する欄があるんです。
ネットアイドルってのが出てこないせいで、自宅警備員ってのが出てきたからそれを選んだだけなんだけど、それが定着して
今は「自宅警備アイドル」という肩書きになった。
この時はまだその肩書きを名乗って無くて、ただの自宅警備員だとか、本当はネットアイドルなんだけど出てこないからそれにしたとか言い訳は無数にあったと思う。覚えてない。

私はそんなことよりも、モーニング娘。になれる、石川梨華ちゃんの着たこの衣装を着てステージに立てるというだけで喜びは大きくて、
今までの苦しみ絶望悲しみはこれのためにあったのではないかと思えるほど私は幸せでいっぱいだった。

みんなは緊張でいっぱいの中私は緊張よりも楽しいが上回る勢いで一人でリハーサルも一番楽しんでた。
長屋さんにはやっぱりクレアちゃんを選んで良かったと言われた。なんで?って聞いたら、誰よりも楽しんでくれるって信じてたから。と言われてジーンときた。
長屋さんには私は今までの病気になってからの経緯も自己PRで話してた。普通自己PRってそういうのじゃないと思うけど、病気を知ってもらうためにも活動しているという意味では私にとって重要なことだったのかもしれないし、そこで中途障害&進行性と知った長屋さんが
「僕に出来ることで、希さんの生きる希望や力に少しでもなれたなら」と母に話していたことを知り泣ける。
そして母から聞いたのはあなたの使ってるレインコート、もしかして長屋さんのところのじゃない?と言われて
数年前(2011年)の時に母が電話で話した相手は長屋さん本人だったとそこで気づき、出会う前に繋がっていたことに感動する。

ちょうど2月ライブするため歌手デビューに向けて髪の毛をNANAの大崎ナナのようなヘアスタイルにしてもらってたので
衣装に映える具合に黒髪前下がりボブは伸びていたから良かった。みんなにも可愛いと褒められた。

プロのヘアメイクさんにメイクをしてもらったのも初めてだった。
気を利かせてくれて鏡を私の見えるようにしてくれるけど、私の視力の問題で鏡の中の自分は見えない。きっと美しいんだろう。
きっと今の自分は世界一の幸せ者な顔をして化粧されているんだろうな。