私は詩を書くことが好き

文章を書くことが好き

そして何より歌うことが好き


歌い続けた

ネットの世界だけで生きていくとかたくなになっていた私に
現・シンガーソングライターの朝霧裕さんが私に言った


歌詞にしよう、メロディつけよう。そしたらあなたの詩は歌になる。あなたが作り出す、歌になる。

同じく、天羽柚月さんも言った。のんちゃんなら絶対歌手になれる。ライブをしてみようよ。


どうして車椅子で歌ってるんだろう。どうして車椅子でも歌えるのかな?
「私は周りに反対され続けた、それでも歌いたかった。」

ああ、この人たちみんな私と一緒だ。

「なんかね、過去の私を見てるようでほっとけなかったの。私が直感的にあなたとだから歌いたいって思ったの。メールもこうしてしてるのはあなたとメールしたいって言葉を交わしたいって強く思うから。この前は病室だけだったけど今度はちゃんとファンのかたたちに見てもらおう、お客さんに」

私は車椅子で音楽活動をしてる仲間に背中を押されて本格的に本番へと準備し始めた。


作曲は奥野裕介さん。

私の想いをとにかく詩にして送ってと朝霧裕さんに言われるがまま。

当時の私の想いはごちゃごちゃしてた。抑えきれないほどの山の言葉を紡ぐ詩。

詩だけじゃ、歌にはならない。30分も1時間もかかりそうなこの詩は一曲では作れないだろう。

とりあえず朝霧裕さんが私が繰り返し書いてる言葉
(きっと一番伝えたい想いなんだろう)と察してくれた。
その言葉たちを拾い上げるだけの作業をしてくれた。

作詞編集は朝霧裕さん。二人で共に作った曲。もちろん彼女も私みたいな詩を使った作詞の手伝いをする作業は初めてだった。それでも私の想いは彼女に響いてた。彼女を突き動かすほどの止まらない衝動がこの詩にはあった。

そして奥野さんにメロディを作ってもらった。
私はとても難しい注文をした。

すごく暗めなバラードで、とにかく暗い絶望感を表した中に希望の光が差し込んできて見えてくるような、そんなメロディがいいと言った。

今までで一番難しい作曲だったと言われたがすぐに出来上がった曲は聴いた瞬間、そのギターのメロディに震えるほど感動した。