卒業式はたくさん泣いた。あっという間の2年間だった。あっという間にすぎたのに、私の人生の中でもっとも困難な時間だった。高校二年から高校三年までの二年。

こんなところに来たくなかった。という気持ちと
こんな私のことを受け入れてくれた特別支援学校という場所にありがとうの気持ちと
今日まで生きてこれたこと、長い長い時間のようだったから。

いろんな複雑に入り混じる気持ちは涙となって落ちる。
涙は止まらない。でも、自分で鼻をかむこともタオルで目頭を押さえることもできない。

これが今の自分だ。


それでも私は一週間前にひと足早く卒業してしまった、普通高校の時の友達から送られてきた集合写真。

大嫌いな子も大好きな子も含めてD組。
いろんなクラスメイトがいて、私が誇れる私の大好きなD組。

私を支援学校へと指導してくれた当時の担任。

集合写真とともにあのいつもの弁当仲間達。

泣いた。とても泣いた。

みんなは私のこと忘れてない。みんなは私のために集合写真を送ってくれる。


だから私は、あの学校の制服を着て特別支援学校を卒業することにした。
だから卒業式、あの学校の制服で、卒業証書を受け取った。


私とみんなは、今いる場所は違うし卒業式の日にちも違ったけど

私の中ではみんなとあのS高校を一緒に卒業したつもりでいる。

同じ空の下つながっている。
もう二度と会えないと思ってた友達たちも、きっと私と会ってくれる。遊んでくれる。


私がS高校にこだわるのは、きっとこれから待ち受ける困難にも負けたくないから。