そんなこと言われて散々傷ついてるはずなのに。

私は退院してからも歌うことやめなかった。一生懸命歌った。悲しい日もつらい時も苦しい時も痛い時も。
録画して消して、録画して消して、また録画して、
時々snsにアップしたり。

普通あんだけ酷いこと言われたら、生きる気力も無くしても仕方ないと思うのにね。
家では母との二人三脚の生活が本格的になり、理不尽に怒鳴られることも少なくなかった。
虐待って言われればそれまでだけど、お母さんは私だけしか希を支える人が居ないのだから、と頑張ってくれた。
でもお互い限界に達してたかもしれない。

毎日泣いてた一人で泣いてた。でも、お母さんもきっと一人で泣いてた。


それでも、夜は手を握って明日が来ることを二人は祈ってた

お母さんと手をつないで言う、「お、や、す、み」
お母さんもおやすみなさいと言います。


その頃ちょうどYouTubeで色んな曲を聴いてた。
お母さんやママなどの曲が聞きたかったり、イジメを題材とした曲がないのかなとか思ったり。暗い曲も明るい曲もどんな曲でもひたすら探した。いい曲があればインポートして。その中に悠々ホルンの曲があった。

車椅子で歌手はいるのか?と調べたりね。実際最初にヒットしたのは朝霧裕さん。そして濱田あさみさん(現在・天羽柚月さん。)
そこ繋がりで朝霧さんオススメの松本佳奈さんと知り合って。あれ?この人朝霧さんと一緒にYouTubeで歌ってた人この人じゃん!て気がついたり。
退院してからの私はつらいことも多いけど、人との出会いが一気に押し寄せてきた。スマホが普及し始めて本格的にSNSの時代がやってきたんだろうね。

やっと孤独から光が見えてきた。