ドリーム モーニング娘。スペシャルLIVE 2012 日本武道館 〜 第一章 終幕 「勇者タチ、集合セョ」 〜

3月10日、日本武道館でライブがある。
私が泣いてばかり、毎日つらかったなかで、一生懸命、ただ1日を過ぎることだけで精一杯なのに。
そんな私への親からのご褒美。

ドリムスにはどんなに頑張っても会えなかった。
いや、入院ばっかりで、ライブへ行きたくても会えなかったってのが正しい。

まだ病気で歩けなくなって一年経つか?くらいなのに私はたくさんのつらい出来事を経験したし、
本来なら経験しなくてもいい悲しみつらさ苦しみ痛みすべてを耐え続けた。。


17歳を迎えることが出来ないと言われていた私がドリムス。のライブのチケットを手にライブへ行く日が来るなんて。

きっとお母さんが一番感極まりまくってただろう。
でも同時に私の体調をずっと終始心配し続けてた。


初めて入る武道館。

いや、前に募金しに来たこと何度もあったな。

でもアリーナから見た景色とは違って上からの景色はとても凄かった。
映画の世界みたいな、私の夢の世界。

まだ公演は始まってもいないのに、あまりの人の多さとカラフルさに、涙目。


Berryz工房や℃-uteのみんなやいろんなハロプロの人たち、芸能人が通り過ぎて行った。
車椅子席の近くが関係者席になっていた。

Berryz工房の雅ちゃんがとても美しいお人形さんのようで、近くで見惚れてた。ら、後ろからお姉ちゃんとお母さんが騒がしい。「この子テレビによく出てるよね!」「えーっと名前なんだっけ?」「のんちゃん知ってるでしょ、のんちゃん!後ろ後ろ!」

なんでドリフみたいなフリをされなきゃいけないのだ。と振り返ったらももちがいるではないか!!

ももちを見て
「ももちー!」と叫ぶ私。

仔犬のダンという映画の主人公で出てた時を知ってるの。
だから、私からしたら嗣永桃子ちゃん本人だ!!ホンモノが近くにいるー!っていう感激ね。
他の人はバラエティのももちだろうけど、私としてはちょっと違う。(笑)

Berryz工房たちだと周りのヲタクは知ってても黙ってたのに私が名前なんか呼ぶから、ヲタクどもからものすごい「空気読めよ、バカ」というような視線を浴びる。

ももちはあわててマスクを取り出して付けようとする(スッピンだったから?ww)

お姉ちゃんとお母さんが「すみません」みたいにいうと、いえいえと言いながら母に深くお辞儀して通り過ぎて私にはありがとうと言ってバイバイとハイタッチしてくれた。

ヲタクどもからものすごい「お前だけずるいぞ。」的な嫉妬的な視線を感じる。


「ねぇ、お母さん。Berryz工房も好きだけどさ。やっぱりさ、ごっちん来て欲しいな。ごっちん居ない?ごっちんに会いたい。ごっちん。」

せっかく辻ちゃんとかあやっぺとかいろんな人たちそろうのに、ごっちんや加護ちゃん、あすかが居ないのはさみしい。あすかや加護ちゃんは無理なの分かるけど、ごっちんは活動休止してるからせめて遊びに来てくれるんじゃ、観に来てるんじゃないか?
観に来て欲しい…。そんな想いでいた。

「うーん、スザンヌとかはいるけどゴマキは見当たらないよ」と視力がとても良いお母さんが私の代わりに探してくれる(笑)
私は視力が悪いし。

最初に、アップフロントみんなで歌ってる愛は勝つが会場に流れた。
震災のとき、復興への祈り込めて歌われた曲。そしてそれに合わせて会場中が大合唱して歌ってる。なんだかすでに泣きそうな自分がいた。
音楽ってすごいね。


ハッピーサマーウエディング、
聴きながら涙が止まらなかった。

会えた。飯田圭織さん、やっと会えた。なっち、やっと会えた。中澤裕子のための曲と言っても過言じゃないこの曲。

モーニング娘。として歌ってる姿はメンバーみんな輝いていた。



そしてサプライズで後藤真希も来た。私が大好きで仕方なかったタンポポもいる。
ごっちんがいる、嗚咽が出るほど泣いた。

加護ちゃんがいたら良いのにな。少しそう思ったけどタンポポ、最高だった。

あすか以外の初期メンバーがそろってる姿。涙が止まらなかった。


私は幸せだ。
となりでお母さんも泣いていた。

大好きなラブマシーンや、でっかい宇宙に愛がある。
とても楽しくて感動した。

ライブを見ながら私はこのとき決めていた。
次にここへ来るときは私はあっち側の人間でありたいと。

モーニング娘。と同じステージに立つ側でありたい、そう強く思った。

これは本気で頑張らなきゃいけない。病気になんか負けてられない。それどころじゃないんだ!!
そんな気持ちでした。

私の「病気治る諦めない!」の強い気持ちはこのときより一層強くなった気がするし、これがキッカケと言っても過言じゃないくらいの大きな出来事。

歌うこと今までより、もっともっと増えた。もっともっと歌うことにした。声が出なくても、喋れなくても、歌いたい思いは誰より強いはず。

そんな私の強い思いが、ミラクル引き起こし続けた。


みんながそれぞれどんな思いを込めて一年春ツアー秋ツアー、歌番組など頑張ってきたか私にはわからないところはたくさんある。
でもこの日本武道館のためだけに頑張ったという声を聞いて、日本武道館が最終日でふさわしいって思ったし
私はここで会うために辛いこと乗り越えてきたんだなって思った。
みんなが抱く想いがわからないのと同じで私の想いは誰にもわからない。