もう一度、歩きたい〜claireの切実な願い〜


先生「俺も新しい道で、今までと違う環境で新しい生活を始める。同じようにこのクラスからも新しい道で頑張ろうとしている生徒がいる。野口は、2年生からは違う学校へ転校することになった。だが、そこでも変わらず明るく頑張って欲しいと先生は思ってる。野口からひとこと、もらおうかな。いいか?」

来空『はい。あの、短い間だったけどみんなと過ごせて楽しかったです。私はD組で良かったなって思ってます。みんなのこと忘れません。本当にたくさん、ありがとうございました』

言えなかった、病気のこと言えなかった。

横で号泣してる母。
泣きそうになってるみんな。。。

先生「ありがとうな。みんな拍手!!笑顔で見送ろう!みんなも野口もこれから新しい生活みんなはクラス替えだけど、頑張るんだぞ!先生もたまに遊びにくるからな、」

HRが終わった。みんなが帰っていくのかな。

・・・と思ったら一斉になって私のところへ、かけよってきた。

何かと思えばみんながプレゼントを一人一人くれる。中には手作りのクッキーをくれた子もいたり。

写真一緒に撮ろう!と私との写真をみんな求めてくれた。


そんな光景にお母さんは泣いてた。

そして、集合写真を撮ろうとリーダーシップ的な子がみんなを呼びかけ始めた。
私を中心にみんなが集まり始める。

嬉しかった。最後にこんなサプライズプレゼントが待ってたなんて。


ただ一人だけ「ねぇ、車椅子とかラクそうだね!!」「車椅子乗っててたのしい?」とか場違いな発言してくる子がいた。
私が立てないことを知らないからなんだろうなと思っても以前からこの子は、障害者をバカにした発言(障害者手帳取れば映画やすく見れる、裸眼が0.1以下なら取れるとか)変な話をクラスメイトとしてるのを聞いてしまったことがあるから元からあまりいい印象は無い。


大好きだったあの人にも、私からのプレゼントしっかり渡せた。これでクリスマスにもらったプレゼントとおあいこでしょう?
もう二度と会わないだろうけど。もう会えなくなっても、後悔はない。
彼は最後だけは泣かずに見送ってくれた。プレゼントも受け取ってくれた。

最後にきのくにせんせいとみねぎしせんせいとお母さん話をして
私は先生たちにもさよならを告げた。

きのくにせんせいは「またいつでもおいでね」と言ってくれた。嬉しかった。



お母さんは終始泣いてたけど、私は最初から最後まで泣かなかった。泣かずにちゃんと最後の忍岡の生徒をやりきった。。。。