両親が来ていて、病室に先生たち数人来る。病室から違う別室へ移動するらしくわたしも行くと言っだけど、少しここで待っててねと看護師さんに言われベッドの上にふてくされた顔して座ってた。

きっとこの時、両親は医師から病気の詳しい説明を受けたんだろうな。


お母さんより先にお父さんが戻ってきた。

「ねぇ、何話してたの???ねぇ、お母さんは?先生は?ていうかサンタクロースはもう来ないの?今年だけ来なかったよ?ちゃんとディズニーランドで会ったのに、私のこと見えてないかったかな?」

相変わらず私は質問ばっかり。


父『んー?お母さんはトイレ行ったよ、戻ってくるんじゃないかな。退院のことだけどもうちょっと病院居るって、退院延びちゃったって話をしてた。』

って言ってるうちに

お母さんが私のところに戻ってきた。


泣き腫らした真っ赤な目をしていた。

来空「どうしたの?なんで泣いているの?先生に意地悪された?」

そのあとに一言だけ、こう言った。


母『ごめんね、のぞみ。ごめんね。』


私はてっきり怒って帰った時のことかと思ってたけど、お母さん、つらかったんだよね。
自分責めてたんじゃないかな。お母さんは悪くないよ。


父『今日はごめん、お父さんたち早めに帰るね。奏汰くん待ってるし』

お母さんは私の目も見ずに帰って行った


次の日かな。父が『本当はうちの家の担当のサンタクロースは定年退職して後継者が今いないから来れないんだけど、今回だけ退職したサンタクロースが臨時出勤してくれた』と言って
DVDプレイヤーと鬼束ちひろちゃんのDVDを数個もらった


退屈する病院には最適だろうってサンタさんが言ってたとお父さんが言う。

目が悪い私のためにテレビにつないでくれた。病室のテレビがDVD見れるようになった!


なんで急にサンタさんは出勤したのだろうか。しかも1日遅いし。


でも、不安だらけのわたしにまた笑顔がもどった。

ミユキお姉ちゃんは退院して行っちゃったけど、メール友達になった!