大荷物を詰め込むお母さんとそれを見ていたお姉ちゃん。

「なんかさぁー、旅行行くみたいだね!!いっぱい荷物持って」

お姉ちゃんの発言には何も悪意は無い。でもお母さんからしたらムカついてしょうがない。


お母さんだけが大きな荷物を持ってわたし一人を大学病院まで連れて行く。
お母さんはディズニーランドで見たわたしの姿だと一人で歩かせるのは危険だと思ったみたいで
「お母さんのとなり歩いて!」といって腕を引っ張る。

お母さん両腕ふさがってんじゃん。って思った私は

「大丈夫。私一人で歩けるから。」っていう。


そうだよ一人で毎日フラつきながら通ってたんだ。

でも一人で歩くと今度は私が遅い。お母さんがどんどん先に行ってしまう。


「早くしてよ!!」と怒鳴ってるお母さんが、急に態度が変わった。

大荷物かかえてわたしの腕つかんで離さなくなった。

「もう一人で歩かないでいいから。お母さん支えるから。だからお願いだから病院着くまでもう一人で歩かないで」

その時の意味が私は理解できなかったけど

相当フラついて歩く姿をまじまじと見てしまいお母さんショックだったのかもしれない。
そして電車のホームから落っこちるんじゃないかと不安だったらしい(…のちほど診察で、一人で先週まで電車で通ってたと聞いて「よくホームから落っこちなかったね」とお医者さんにも心配された)


病院に着いてからはめまぐるしかった。検査ばかり。

そして病室に入ったらお年寄りが3人いた。

一人はよくいそうな、気さくなおばちゃんって感じ。
もうひとりは、気品なおばあちゃま。
もうひとりは、やたらよくおしゃべりするおばさま。