もう一度、歩きたい〜claireの切実な願い〜

1リットルの涙という本を読んでたし、吉高由里子さんが出ていた美丘というドラマにもハマっていたから、私はその科があることは知ってた。

お母さんは神経内科なんて聞いたことないと言っていたけど。




そうもうこの頃には家の中でもよろめいてふらついていた。
しかも決定的に自分がおかしいと感じてしまった出来事があった。

通学のときお弁当を持っていて、左手で電車のつり革を持とうとしたら、腕が上がらない。
仕方ないから右手でつり革持って左手にお弁当の手さげ持ちかえる。

手さげが落ちた。手さげを拾おうとしたけど空気。何やってんだ、と思いながら急いでそのときは拾い上げた。


お弁当のときの蓋が開けにくい。
持ってる飲み物は蓋が開けにくいから最初は友達に頼んで開けてもらって、あとはゆるめにとめてた。

左手が力入りにくい。

文字を書くのも遅い、授業中寝ることも増えた。先生たちには申し訳ないと思ってるけど眠気が疲れが尋常じゃなくて。

音楽のときギターの弦が押さえられなかった、、

迷子は相変わらずだけど教室までわからなくなったときは困った。
しかも違う教室に入ってることに気づかないまま、忘れ物を探しに取りに戻ってて。
知らない先輩の机があって。まわりはみんな知らない人だらけで。
やっとそのクラスが違う学年だって気付いたときは本当に恥ずかしかった。

忘れ物はよく増える。



たびたびお母さんと衝突する。

母「あなた、歩き方変よね!?それどうみてもおかしいよね?他人は言ってくれないと思うから言ってあげるけど…」とダラダラ話し始めるお母さん。

来空「あーおかしいよ!どーせ頭がおかしいんだからほっといてよ!」



姉「なんかさぁー、障害ある人みたいだよね?よく見かけるよそう障害者みたいな人」

来空「だって障害者だもん。どうせうまく歩けない。バカだから歩き方も忘れちゃったんだよ!」


なんでだろう家族にやつ当たる必要無いのに、やつ当たってる自分がいる。くやしい。


そう大好きな彼ともデートしたかったのに、人目を気にする自分と、その子に迷惑かけるだけだ、転んで危ないだけだとお母さんに止められて、
デート断ってしまった。

無理してでも行けばよかったかな。。。。


カラオケや色んなところ親友かお母さんと出かけた。
あっち行きたいあそこ行きたい今度はこっち、、、、

言いたい放題。


歩けなくなる恐怖とわからない病気への恐怖に現実逃避してた。


でもね、どんな景色もモノクロに見えるんだ。

私だけ取り残された感じなの。全然、違うの。楽しくなんかないの。

むしろみじめになるだけだった。