「あらっ
そんなことないかもよ?」
あたしと大志の間に入ってきたのはこのカフェのオーナー。
年齢不詳だけどモデルのようなスタイルで、恋した男は数知れず!!
危険な女の雰囲気だけどあたしが男なら誘われたら絶対についていっちゃう。
「例えば奥さんの誕生日プレゼントとか記念日とか。
そーいえば 、昔付き合ってた男から両手いっぱいの薔薇の花束をもらったなぁ」
オーナーは思い出にふけるように遠くを見つめた。
ボソッと
「・・・何年前の話だよ」
と大志が呟いた。
すかさずオーナーの拳が飛んできたことは言うまでもない・・。
「じゃ、じゃぁオーナーは薔薇男の正体はステキな・・紳士だと思います?」
あたしは信じられない顔で言った。


