「お父さんはエライ人?」
戸惑いながらも覗きこむようにして聞いた。

「うん、とっても、
なんたって社長だからね」

「えぇー!?」


これはもう三輪さんがホストだって言うよりビックリだよ。



「祖父が会長で、ウチはみんな代々そこで働いてるんだ。

大袈裟だけど、宿命みたいにそんな風に育てられてきたかな」


三輪さんはタバコに火をつけた。


悲しげな視線とあたしの視線が絡み合う。



「で、俺は三輪家始まって以来の問題児なわけ」



いつもの三輪さんだけど・・

「兄貴も弟も優秀なのにね」

寂しそうに見えるよ。